車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 6月26日 (木) - 354日目

天気 : 曇時々雨

体調 : 良好

宿泊地 : 桜林公園

本日の移動 : 深浦町~鯵ヶ沢~弘前市

走行距離 : 84.0km

累計距離 : 15,425km
本日の出費

食費 : 713円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 :

現在地 : 青森県弘前市  ( 全走行図 )

北海道

 右見ても、左見ても「りんご!りんご!りんご」で、この青森に入ってから景色が一変した。今までの日本の風景とも言える田園の姿がこの辺りには全くといっていいほどなくなってしまった。あるのは広大な敷地にりんご、そして他には畑がある程度である。そのほかにも家の作りも一変した。なにか「空気が違う!」、( ̄◇ ̄)ポケーっとしていると何が違うのかよく分からないのだが、よく見ると全然ちがう。家の外壁が木造のものはなく、樹脂壁や石、コンクリートである。もちろん雪害から守る為だろう。そして何より変わったところは屋根だ。今までの瓦屋根は皆無となりトタン葺となる。それもどの家の屋根も青や赤とカラフルな色で塗られていて、その形は”へ”の字が多い。まさに北海道に多い住宅の風景であり、この青森までがその文化圏に入るとは意外であった。ちなみに北海道に瓦屋根がないのは粘土質の土が取れないからと聞いたことがあるが、この青森も同様なのだろうか、それにしても、まだ本州なのに、文化圏から外れていることに驚かされっぱなしであった。そして”蝦夷の地”へすでに入っていることをリンゴ林を眺めながら実感していた。

みちのく温泉を後に
 そんなりんご林が広がるのは津軽平野に入ってからで、もちろん今朝のみちのく温泉付近にはない。昨夜は遅くまで佐藤さんと語り飲んでいたこともあり爆睡!目が覚めた時には8時であり、HPの更新、そして片付けと今日も落ちつかなく慌ただしい朝が始まった。「出発だ!」、なんだか自転車にまたがるのが久しぶりに感じる。この自転車の重み、大丈夫だろうかすら思うのだが、ふらつきながらも元気に佐藤さんと共に旅館を11時頃出発した。”みちのく旅館”のみなさん、そして女将さん、ほんとうにありがとうございました!とてもよい勉強となりました。そしてバイト代まで頂いてしまい・・・

  佐藤さんとも別れ、小雨降り始める中、漕ぎ出したものの、あまり調子がでない。まだ寝たりないせいだろうか、それとも気持ち問題だろうか、1時間も漕いでいないのにもうへとへとである。そんな必死で漕いでいるときであった。「プッ、プッー」とクラクションをならしながら手を振りながら車が対向してきた。なんと秋田の象潟でお会いいた”もーさん”ではないか!あまりの驚きに最初、言葉を失うほどであったが、慌てて手を振り替えし、車に駆けつけ再会を喜びあった。そして嬉しいことに今夜は私の寝床予定地である桜林公園で一緒にキャンプし過ごしてくるることになった。ちなみにもーさんは前にも書いたと思うが車で日本一周中だ。だが、ただの車旅だけ出なく、自転車も積んでサイクリングも楽しみ、時には登山までしてるとてもパワフルな方で、そんなもーさんに誘われて昼食も一緒にとることになった。

猿神鼻岩洞
千畳敷
千畳敷にて
りんご・りんご・りんご
 喜びから漕ぐ足は自然早くなった。が、向かい風に苦しめられ思うようには進まなず、常に軽い登り坂を上っているような感じであった。でも、”待っていてくれる人がいる”そう思うと力が湧き出てくるのが不思議だ。黙々と漕ぎ進み、そして2時半ごろ待ち合わせ場所へ、そして、もーさんの薦められあるお店へ、そこでチャンポンをご馳走になったのだが、それがすごいこと!豪華な海産物の山であり、ボリュームも充分!元気を充電して、今日の目的地である岩木山麓の桜林公園へと、もーさんに見送られながら出発した。

 この辺りから見渡す限りのリンゴり林となってきた。まだピンポン玉にも満たないほどの大きさのリンゴを眺めながら「青森だー」と実感し、そしてあまりの広大にひろがるリンゴ林に驚かされっぱなしであった。桜林公園まで岩木山の山麓を巻くように走っていくのだが、アップダウンは少しあるがそれほどきつい坂はなく意外に順調に向かって行った。ただ残念だったのが、見上げれば望めるはずの岩木山が雲にすっぽりと覆われてしまっていることであった。明日この山に登る予定だが、登る前にその雄大な姿を見てみたい、見ておきたいそんな気持ちが強いだけに残念でならない。でも、今はそれよりも明日の天気の方がもっと心配だ。今日も時折小雨が降る生憎の天気、明日も同じような天気だろうか、予報は曇である。前回の鳥海山では展望を楽しめなかっただけに「今度は・・・」、そんな思いを強く抱きながら登山口(桜林公園)へと黙々と漕ぎ進んでいた。

豪華!海鮮チャンポン
りんご・りんご・りんご
岩木山へ

 残り数キロといったところまで来たとき、もーさんが心配して迎えに来てくれた。前を先導して走る(車)ような形で行ってくれのだが、さすがに全く追いつかない。必死で追いつこうと漕ぎあがっていると、広い敷地と大きな鳥居が神社が目に入った。そして参道は巨大な杉並木を両側にはさみ、その間を見事な石畳が続いた。その先は霞んでいてよく見えない。その分、余計に惹かれる部分がある。このまま岩木三山頂まで続いているのではないかと思うほどである。ちなみにここは、この背景に聳える岩木山を祀る岩木山神社である。やはりこの山の神だけに「登山前には参拝しておきたい。」、また、その神社特有の神聖な雰囲気に誘われて立寄った。

 やや濃い朱色に塗られた本殿、深い新緑にはとてもよく溶け込み魅せられぱなっしであった。また、手入れの行き届いている参道は、さらに神域という効果を高め、自分もそれに合わせて本殿に近づくにして身が引き締まっていくような気がした。途中、右手に茅葺屋根の建物が建っているのだが、これも立派な建物であり、その前には美しい庭園が広がっていた。目を奪われっぱなしであったが、「冬景色はまた違ってすごくいいよ!」ともーさんは話してくれた。今度は冬だ!そう思いながら、参拝し後にした。

岩木山神社
神聖な雰囲気漂う
もーさんと参拝です

 最後の公園までは勾配が急にきつくなり苦しめられた。わずか1kmの坂だろうが、それだけでもう、やや肌寒い陽気であったが、それでも大汗をかいてしまうほど苦しめられ、S字を描きながら黙々と登り、そして18時ごろようやく公園へと到着した。

 この公園は広く、その広大な丘状の敷地には見事なばかりの桜の木が並んでいた。さすがは”桜林公園”であり名前そのまんまであった。聞けばこの青森はこのような桜の名所が多いという。羨ましい限りだ。そして春の咲き乱れた様子を想像しながら、さっそく夕食の支度へ。もーさんがいろいろ食材を揃えてきてくれていて、最初は鉄板焼!お次はツブ貝、そして最後はなんと豪華に巨大な毛蟹だ!身が詰まった蟹を豪快に頂き、そしてミソはお酒に浸して暖める。これがまた美味しいこと!そんな豪華料理に囲まれて、そしてもちろんこんな時はお酒と共に、会話も進み、今夜も楽しい夜となった。明かりが何もなく、また通りからも外れている為に人気も何もない静まりかえった真っ暗な所だけに一人なら、かなり寂しそうなところなのだが、こうして逆に2人で快適な空間と今日はなり、時間はあっという間に過ぎていった。

 ちなみに到着とほぼ同時に雨がポツポツと落ちてきてしまったが、でも、ここは快適な屋根つきの炊事場の下であり、苦もなく、明日の天気を心配しながら、22時過ぎには就寝していた。

今夜も豪華に!
毛蟹とつぶ貝!!

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん・サラダ等いろいろ
 ・昼食 : 豪華ちゃんぽん
 ・夕食 : 海産物尽くし&鉄板焼




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