車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 12月6日 (土) - 517日目

天気 : 曇時々雨

体調 : 良好

宿泊地 : 浜松城公園

本日の移動 : 福田町~浜松市

走行距離 : 17.9km

累計距離 : 23,352km
本日の出費

食費 : 5975円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 :

現在地 : 静岡県浜松市  ( 全走行図 )

笑顔

 今日いよいよ浜松市へと入る。地元は浜北市であるが、もう浜松市は変わらぬ町のような距離であり小さい頃から親しんできた町である。しかし、そんな町まではもうここ勤めていた会社からは15kmほどで1時間と掛からない距離。そしてこの町こそが今夜行われる前夜祭の会場となってもいる。どんな夜になるだろうか、期待と不安の中での今朝の目覚めであった。ちなみにその不安とはここ連日感じている不安と同様で久しぶりの地元の友達とも再会に同じ笑顔で迎えてくれるか、また、自分が開いた時間に戸惑い緊張し同じ笑顔を見せれるかという不安であった。そしてもうひとつが自分だけが変に目立つことを恐れ今から戸惑っていた。みんなで旅してきたからこそのみんなの前夜祭である。ただ自分を歓迎してのこの夜なら自分からこうした前夜祭の開催を企画しなかった。逆にひとり旅の終わりを噛みしめながらゴールするのが自分にはあっていると思う。基本的に目立つのが苦手なのだ。そんな喜びよりも不安や緊張の中の今日の出発であった。

 そんな今朝は早かった。。大阪へと旅立つ昨夜来てくれた”あそひろ”を見送る為に4時半の起床。そして、5時に握手と共に見送ってからはまた倒れるように眠りにつき、そして8時近くまで寝入っていたのだが、しかし、昨夜就寝は2時過ぎと遅く、連日やや睡眠時間が少ないだけにかなり眠い朝であった。しかし、今日もやることはたくさん。とりあえずはまた溜まり始めた日記を会社の机でやり始めるのだが、もうこれで終わりと思うと集中力がどうしても欠けてしまう。先ほども書いた不安や緊張のためでもあり、ただ時間だけが流れていった。また、そんな中で、会社の人と会話を今朝も楽しんだり、またシャワーを浴びたり、食事をしたりと、時間は飛ぶように流れ気付けばお昼。さすがにと出発準備にはいったのだが、そんな私を拒むように今度はザーっと激しく音を立てて雨が降り始めた。どうも最近雨にはついてなく、明日のゴール日も雨予報が付いたり消えたとどうも不安な予報である。最後のカッパであることを祈りながら着込み、雨の中へと浜松市を目指し自転車を力強く漕ぎ始めたのだった。

 向かう浜松市街の中にひときわ突き出た建物、まだ10km以上も離れたこの地からでもはっきりとその姿を見ることが出来る。懐かしいその浜松のシンボル的な建物でもある”アクトタワー”と建つ市街へと目指し、雨の中の漕ぎ初めであったが、そんな最後の単独走行を祝ってくれるかのように、辛い雨も時期に上がり、1時間の走行は難なく走りきることが出来た。流れ行く景色はどれもこれもが懐かしい。こんなところもあったよ!ここよく通った!そんな何でもないことかもしれないが、あまりの懐かしさに嬉しく感激してしまう。でも、道が恥ずかしながら繋がらない。知っている懐かしい交差点に出ても、この先、何処に出るのかはっきり覚えてないのだ。たぶん、ここだろうと予測しても外れることが多々あり、ちょっとフラフラと迷いながらの浜松駅であった。そんな駅もあまりの懐かしさのあまり、違う駅ではないかと錯覚するほどで、いろんな町を見てきた後だけに、その中のまたひとつと感じてしまう。旅病なのか、地元の町を見る目から、どうしても観光の目に変わってしまう。町行く人はどんな人だろう、町の空気は?作りは?とじっくりと我が町をついつい改めて眺めてみる自分がいた。そしてその町に驚くのである。今まで気付きもしなかった町の雰囲気にである。その一つが、意外に賑わい活気あることであった。今までは「工業の町だからね、寂しい町ですよ。」そんな風に自分の町を他に紹介してきたのだが、そんな自分の定義が一気にひっくり返った。もちろん人の多さにも驚き、また外国人が多いのもここで改めて知った。これが地元の町なのか。自分の町をまったく知らなく、そして見ていなかったことに実感しながらの驚きばかりの久しぶりの浜松市街であった。

浜松のシンボル!
”アクトシティ”
読売新聞の小野さんと

 まだ13時半、前夜祭は19時からとまだ時間は山ほどあったが、でも、その間にやりたいことも山ほどあった。その一つが広報活動である。地元の町だけに、好きな町だけに、このHPを通してやっぱりなにか感じて欲しく、同じように元気を与えられたらと、各社のお願いしてみる。そして今日、さっそく取材して貰えたのが読売新聞さんで、過去が私と似ているところが多いという小野さんが取材してくれた。そんなこともあり、私もとても話しやすく気持ちよく取材を終えて、また小雨降り始める中、傘を片手に次に向かったところが今年最後となるだろう献血である。そしてもちろん旅の中最後の献血でもあり、それをこの愛着ある地元に選んだ。ここの献血ルームは果たしてどんな混み具合、そして雰囲気なのだろうか、期待も大きいが、あまりにひっそりとした雰囲気ならどうしようと不安も込み上げる中、献血ルームへとお邪魔すると賑わっているではないか!そんな浜松の人達にホッとし、そして自分もさっそく献血をお願いした。今日は、今までの成分献血と違い全血献血だ。成分は年間可能回数に達してしまい、こちらしか出来なくなってしまったのだが、しかし、ここで予想もしなかったトラブル発生!なんと予備検査にひっかかり献血出来なかったのだ!こんなことはこの旅中で始めてで、ちょっと当惑してしまったが、しかし、運動している人にはよくあることだという。具体的には比重がやや軽かったそうなのだが、それにしても、ショックである。また日を改め、体調を整えてお願いしようと思う。

 最後の献血成らず・・・ 思いもしなかった事に肩をガックリ落として献血ルームを後にした。そんな私を励ますかのように先ほどまでの雨はまた上がってくれていた。青空こそ覗くことはないが、しかし、雨上がりは空気が澄み、そしてなにより空気が美味しく感じる。そんな空気を力一杯吸い込み、自分の緊張をほぐしながら、この後、フォルテにて久しぶりの再会をした。それはこの最後のイベント”前夜祭”の幹事をお願いした大久保さんとの再開だ。もう、幼稚園からの仲でもちろん、小学校、中学校共に同じ学校だから付き合いは長い。しかし、そんな再開ですら緊張してしまう自分に、この後の前夜祭、そして帰宅と、もう考えただけでも胸が苦しくなってしまうほど緊張してしまう。出来るだけ、考えないように、さらには表に出さないようにと平相を装うが、心の中ではそんな緊張と必至で戦っていた。しかし、時間という物は素晴らしく、最初こそ緊張していた物の、時と共に、また会話と共に解れ、いつの間にか普通に楽しく会話している自分に驚くほどである。大久保さんと今夜の打ち合わせ、さらには、今日、それぞれの事情で参加できなかった方々の話を聞いたりと、来てくれる以外にもたくさんの方が、この旅を応援し楽しんでいてくれたことを、また、こうしたたくさんの人と共に旅が出来たこと、そして参加出来なくとも、常にそばにいるという思いに感激し、そして、そこまで自分が伝えれてきた旅に対し、旅をしてよかった、そして毎日苦痛ではあったがHPを更新してきてよかった、そんな喜び込み上げる中の大久保さんとの夕方の会話であった。

浜松フォルテ
大久保さん兄弟と
久しぶりに♪

 19時。場所を今日の”前夜祭”の会場の居酒屋(白木屋)に場所を移した。まず最初に再会したのが”ねこ”さんだ。年末年始、そして沖縄を共に過ごした仲で、さらには今年の春に福井でも再会している。それだけに久しぶり!というよりも、「おっ!ねこ~」っと言う具合に素直に喜びを表現できる仲であるだけに緊張はない。逆に緊張をほぐしてくれる仲であり、会話にさっそく花咲かせた。そんな中、19時へと近くなると続々とやってきてくれた。始めて会う方、宮部さんにビーチランナーさん、桑田さん、セガッツさん、メールでは何度かやり取りした事あるかたがほとんどだが、でも、やっぱり始めてなだけにやや最初こそお互い固くなってしまったが、しかし、時間と言う物はほんとすごい物である。この後、旅の中で実際にお世話になった方や、また何度もお会いした、森本さん、のずさん、そして先ほども紹介した、ねこさん、と簡単な紹介であっという間に場は和んでいった。そして、地元の友達である、昌治さん、こずえさん、桑原さん、將史さん、宮地さん、西尾さん、あゆみさん、と続々と駆けつけてくれ、当初は全く繋がりのない、地元の友達と旅仲間、どうしても壁が出来てしまうのではと心配したが、しかし、これも、時間と共に、もう昔からの友達の様に和み、そして私のその一人として和に溶け込んでいった。あれだけ、この前夜祭に対して緊張していたのが嘘のようである。それも、みんなの笑顔が和ましてくれた。そんな笑顔が全てを物語り、「旅をしてよかった!」、そうハッキリと教えてくれた前夜祭の夜であった。この後、ほぼ全員でカラオケへと場を移し、この2次会もそのままほとんどの方が参加してくれた。またここで地元の友達・勝巳さんも合流し、さらに盛り上がりを見せる一方、時にはしんみりした歌で場を和ませ、また激しい歌でまた叫び、2時間という時間もあっという間に流れ楽しく、そして開催してよかった、そう思える、みんなの旅の前夜祭であり、みんなが主役のこのHPの1シーンが出来上がっていった。ありがとうございました。

久しぶりの再開!
地元の友達とも
地元の女の子も
来てくれました♪
最高の笑顔ですね♪
初対面の宮部さん
そして久しぶりの森本さん
ここでものずさんと!
ちょっと渋め?に
宮地さんと西尾さん♪
みんなで♪

 2時もまわって今度は3次会だ!最後まで共にしてくれたのはライダーのねこさん、そしてチャリダーの2人、桑田さんとセガッツさんだ。なんと桑田さんは京都より、そしてセガッツさんは神奈川より、自転車でこの浜松へと駆けつけてくれたのだ。まさかこうした夜に自転車で駆けつけてくれる人がいるとは思わなかったのはもちろん、それが2人もいることに驚きよりも、そんな自転車旅人精神に嬉しくなってしまった。この3次会でもお酒は進み、もちろん会話も尽きることなく弾み、閉店前の4時半近くまで盛り上がり続けた。そして、さすがにそれぞれ睡魔に襲われながら店を後にし、最後の夜を明かすべく野宿先を探す。どこにしようか迷いながらも向かった先は浜松城公園。そこに野宿場所を求めたのだが、そこまで行くのが大変!もちろんこの浜松は私の地元だけに迷うはずもないハズなのだが、しかし、そこまでの道のり迷ってしまった。酔っていたのもあるが、それ以上に長旅が町を忘れさせていた。「長かったんだな・・・」、酔いがまわる中でもそれを改めて実感し、そして呟きながら、なんとか浜松城公園へと入り、そしてベンチを見つけてそこで横になることにした。最後の夜は私も含めてチャリダー3人、ベンチでそれぞれ寝袋にくるまっての就寝であった。すでに5時をまわった時間であった。ちなみにライダーのねこさん、何も持っていなかった為に、私のテントを貸し出し、また雪山用の防寒着、ダウンやオーバーでなんとか寒さを堪えてもらっての就寝ではあったが、そんな最後の夜の慌ただしさ、そしてみんなで共にする楽しさを感じる笑顔の夜であった。

勝巳さんと
幹事の大久保さん
3次会?朝までモード?
桑田さんと♪

~前夜祭参加者のみなさん♪~
※地方より:宮部さん、ビーチランナーさん、森本さん、のずさん、桑田さん、セガッツさん、ねこさん
※地元より:大久保さん、昌治さん、こずえさん、桑原さん、將史さん、宮地さん、西尾さん、あゆみさん、勝巳さん
たくさんの参加ありがとうございました。また、参加出来なかった方々も同様にありがとうございました。このHPを見てくれている方々みんなが旅の参加者であり主役です。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : おにぎり×2・味噌汁
 ・昼食 : パン×3
 ・夕食 : 居酒屋×2




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