車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 12月2日 (火) - 513日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 休憩パーキング

本日の移動 : 小田原市~熱海市~伊東市

走行距離 : 72.9km

累計距離 : 23,038km
本日の出費

食費 : 1126円

観光費 : 200円

宿泊費 : 0円

雑費 : 689円

費用詳細 : 観光費:伊東温泉(あらいの湯)、雑費:小説・真鶴有料道路(20円)

現在地 : 静岡県伊東市  ( 全走行図 )

最後の県

 カーテンを開けると昨日とは打って変わって強い日差しが差し込んだ。快晴だ!何日振りだろうか、それほど見ていない気がするこの日差しを全身で浴びながらエースさんと共に10時半頃、自転車を漕ぎ始めた。ちなみにエースさんは箱根アタックだ!今週末に大学のレースを控えているそうで、そのトレーニングのためだそうだが、それにしても元気である。それに比べて私は峠から逃げるように海沿いを走るが、しかし羨ましくもあった。この天気にである。雨の後の空気の澄んだ中での箱根越え、さぞかし富士の展望がよいだろう。考えただけでも箱根へと私も登りたくなってしまうが、しかし、伊豆へも行きたい。とくに日本最初の開港地となった下田をじっくり見てみたい。さらには丁度1年半前、予行練習で初めて旅した伊豆一周の旅を振り返りたい、そんな思いで私は伊豆へと向かい漕ぎ始め、小田原市街にてエースさんと硬い握手のもと、お礼をいい別れたのだった。そんな2人の後ろには常に真っ白に染まった富士山聳えていた。ありがとうございました。

出発前・エースさん宅にて
白い富士山をバックに

 ちなみに、そんな今朝は8時半の起床。昨夜漫画に耽り過ぎて寝るのが遅くなってしまった分、この時間でもやや辛い朝である。それでも、日記を何もやってないために、重い体を揮い立たせて、せめて写真だけでもとやり始める。そしてそれを何とか終えて出発準備へと入り終えたのが先ほども書いた10時半。慌しくこうして朝の時間は流れての先ほども書いた出発であった。雲ひとつない真っ青な空が、真っ青な海を従えてどこまでも広がっている。そんな景色に見惚れながら伊豆へと入っていったのだが、入ったとほぼ同時に伊豆らしくアップダウンが始まりだした。それでも、大した坂ではないだろうと舐めて掛かるのだが、しかし現実は予想以上に坂は激しく身体を苦しめる。こんな坂だと思いもしなかっただけになお更だ。しかし、湯河原以降は以前の伊豆一周時に走ったところ。そこ時には「東伊豆は思ったよりも楽でよかった♪走りやすい!」そんな感想を持ったのだが、しかし、体力増したはずの今、そんな道にも苦しめられていた。気持ちの問題なのだろうが、とても同じ道とは思えないほどである。しかし、「ここ走ったよ!」とついつい声を溢してしまうほど記憶に新しく残っているところばかりで面白くもあった。そしてあの時、自分はよほど頑張っていたのだなと、そこを漕ぎながら自分自身に関心していた。しかし今は、必死に漕ぐと言うよりも街を見てゆくことを楽しみとしているあの時にはない自分がいた。

最高の天気♪
 どこまでも続く青い海を眺めながら最初の一大温泉地・熱海へと入っていく。もうここは出発県であり地元県でもある静岡である。帰ってきた、そしてどんどん見覚えのあるものも増え、そんな静岡ということをまた実感する。もちろん嬉しくてたまらない。よく、「寂しさと喜びが入り混じることではないか?」と聞かれるが、寂しさはなにもない。そうハッキリと断言できるほど喜びだけであった。そう思えるのも、この旅を終えることがゴールではなく、そこがスタートだと思っているからだろう。そして今後挑戦して見たいことがたくさん出来たからだろう。そんな喜びの中、懐かしの伊豆へと足を踏み入れていった。

 そんな熱海へと入ると伊豆一周時のいろんな場面がここでも込み上げてくる。ここを曲がって駅方面へとコインランドリーを探しにいったけな、そんな記憶が真新しいが、しかし、街の姿となるとあまり覚えていない。いや、その時はそれほど気にして見ていなかったのだろう。改めて温泉街を眺めると、その温泉ホテル群に驚かされる。小さな弧を描く湾を前に、山へ向かって階段状にビルが立ち並んでいく。さすがは日本を代表する温泉地だけの貫禄をもっていると関心するが、しかしさらによく見ると取り壊されたビルも目立つ。近年、熱海の景気がかなり悪いと聞くが、その実態を目の当たりにしながら、市街へと入っていき、そして温泉は意外に高くて入らなかったものの、熱海七湯巡りという、7つの噴出口の幾つかを巡り楽しんで後にした。市街を抜けると、また海見下ろす断崖絶壁を行くアップダウンが待っていた。

真っ青な海と空
温泉の町・熱海
断崖を走る

 また青い空から力をもらい海を見下ろしながら走り続ける。途中のコンビニで昼食をとってからは、満腹になりすぎた為にペースはやや遅れたが、それでも14時には次に温泉地・伊東へと入っていった。そしてまず向かった先は駅前の観光案内所。そこで情報収集をして伊東の観光スタートだ!こうして向かった先がやっぱり時代の遺物である。この温泉街にひときわ目を引く建物である”東海館”へと見学した。昭和3年に建てられた旅館で4階建ての木造建築だ。平成9年に営業を終え、今は管理は市へと譲られ、資料館として開放されている。また、伊東の歴史を紹介するパネルも多く、いずれも見ごたえ十分。4回の望楼からの眺めは決して他と比べれば高さは劣るが、しかし、当時日本を代表した旅館からの特等席だけに、その青空、そして海を見渡す気分は最高であった。景色はやはりただ綺麗だけでは物語れなく、気持ちの問題も大きいものだとしみじみと感じながら・・・

 この後は温泉巡り。とは言っても時間的に入れるところは1つだけだろう。しかし、どこへ入ろうかと”七福神の湯”と呼ばれる7つの共同浴場をそれぞれ見てまわる。自分的には木造の温かさのある浴場を探したのだが、残念ながらまわったところは全て鉄筋コンクリートのやや殺風景な建物であった。しかし、その中のひとつ、「あらいの湯」へと入浴してみたのだが、着飾ってないところだけに逆に温かい。昔からの銭湯といった感じであり、見るからに地元の方々に愛され続けているのが伺えた。15時と言う真昼間の時間とはいえ、引っ切りなしにお客が入ってくる。もちろん地元の方で、お風呂で会話を弾ませながらの久しぶりの温泉入浴となった。

ちょっと休憩~
伊東の砂浜
伊東温泉・東海館
豪華な東海館内
温泉入浴(あらいの湯)
いつまでも続く青さ
 さて、この後、どこまで行こうかまだ全く決めていなかった。この伊東にある道の駅にでもしようかとも思ったが、あまりに賑わいすぎて落ちつかなそうでもあり、先へと足を伸ばして見ることにした。ただ、この先、どこかいいところがあるか見当がつかない。地図を見ても公園らしいものもなく、賭けに近いが、それでも距離を少しでも伸ばしておきたく、力強く自転車をまた漕ぎ始めた。あれだけ日中は日差しの強かったのが、今ではいつの間にか夕日のやさしい光へと変わる中を、また坂を漕ぎ上がって行く。そして左手には景勝地として有名な城ヶ崎だ。しかし、今はもう行く時間もなければ、それほど興味もなかった。伊豆一周時に寄ったということもあるが、それ以上にその時間を史跡散策へと使いたかっただめだ。その為にも日没ギリギリまでこぎ進み、そして日が沈んだ頃に見つけたところが、休憩パーキング。ちょっとした東屋もあり、そこで今日は身を落ち着かせた。テント設営後は、睡魔に襲われ一時仮眠。しかし、21時ごろ起きて、HPの更新作業へと入り、溜めた分を終わらせて23時ごろ就寝した。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : パン・ハム・サラダ・シチューなど
 ・昼食 : コンビニ弁当・パン×2
 ・夕食 : パン×1




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