車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 11月12日 (水) - 493日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : あり&ゆっこ宅

本日の移動 : 石下町~筑波山登山~石下町

走行距離 : 65.0km

累計距離 : 22,145km
本日の出費

食費 : 700円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 700円

費用詳細 :

現在地 : 茨城県石下町  ( 全走行図 )

りんりん♪

 前回大いに苦しんだ連日登山の後は、こうしてのんびりと関東平野を観光しながら走り、そして次に顔を出した100名山は筑波山。しかし、この山に登るにあたってはいつものような辛さはなく、逆に楽しみであり、気分はもう登山でなく観光であった。標高876mという手ごろな高さもあるが、この関東平野に突然突き出た山だけに自転車でのアクセスの楽さもある。そしてそれに追い討ちをかけたのが、今日この筑波山へと一緒に登ることとなった杉浦さんとの出会いであった。もう何度かお会いしお世話になっている竜巻君の知り合いで、その竜巻君との繋がりから今回このような出会いが生まれ、杉浦さんとつくば市の学園都市にて今日10時半に杉浦さんと待ち合わせをしていた。

 そんな今朝は昨夜寝るのが遅かったのだが、でも元気に7時起き。溜まった日記を少しでも進めようと黙々と取り掛かり始めるが、そんな簡単には進まず、ゆっこさんに「時間大丈夫?」といつの間にか心配されるほどの時間を時計の針は差していた。あわてて出発準備、自転車のサイドバックなどの荷物すら未だに降ろしてなく、そんな作業から始めた為に時間は流れるように過ぎ、もう駆け足でのY・Dさん、ゆっこさんに見送られての出発となってしまった。ちなみにここでY・Dさんとお別れ。しかし、またすぐに会える、そんな思いが強く寂しさはない。硬い握手を交わして筑波山へと自転車を漕ぎ始めたのだった。

 いつも目の前には筑波山が聳えていた。先ほども書いたが、たかが標高876mのこの山であるが、しかし、関東平野という真っ平らな大地に突如突き出ているだけに、どこからでも望むことが出来、天気がよい日には東京からもよく見えるという。そんな筑波山、今日は久しぶりに広がる真っ青な空に堂々と浮かばせて常に自転車を漕ぐ前に聳えていた。「さあ、行くぞ!」と、そんな山の姿・天気にいよいよ気持ちを高ぶらせるのだが、しかし、その前にちょっと立ち寄りたいところがあった。待ち合わせの時間にも追われているにも関わらず立ち寄ったところは郵便局で、そこで実家から新たに送ってもらったデジカメを受け取る。これでようやく写真が復活だ!しかし、その嬉しさの反面、そのカメラを改めて見たとき寂しさも感じる。撮影する楽しさが全くないからだ。ちなみにこの送られてきたカメラとは去年の10月頃だろうか、同じようにメインのカメラを壊してしまい、緊急で購入したカメラで、デジカメなのに液晶画面もなく、記録メディアも内臓のみ、さらには何の画像設定も出来ない35万画素のオモチャのようなデジカメなのである。写真が好きなだけに寂しいが、しかし壊れてしまった以上は仕方がなく、また、前回購入したカメラがこうしてあったことだけでも喜び、新たなカメラを手に、再び待ち合わせ場所へと向け自転車を漕ぎ始めた。

 そしてもうひとつ、到着前にやることがあった。それはラジオ出演で、FM喜多方さんに毎週出させてもらっているもので、先週、先々週と登山に入ってしたために生出演できなく、申し訳なかったのだが、今日は久しぶりの生出演。苦手な電話なのだが、今回も話しやすいパーソナリティのほしさんに救われて何とか10分ほどの出演を終え、また改めて自転車を必死に走らせ、冒頭で紹介した杉浦さんとの待ち合わせ場所、学園都市へとやや遅れてしまったが到着した。ちなみにこの学園都市とは教育研究機関がズラリと並ぶところでその数は200を超えるという。国営の研究機関なども多々あり、それら見るからに立派な施設を眺めながらこのあと、筑波山へ向けて杉浦さんの案内でのんびりと、お互い初めての対面だけに緊張した面持ちで漕ぎ始めた。

目指すはあの筑波山山頂
りんりんロードを杉浦さんと
登山口まで登りきり休憩

 ちなみに杉浦さんも日本一周チャリダーで自転車好きとも聞いていたので、どんな自転車で来るものかと思って待ち合わせ場所に向かったのだが、それらしい人が見当たらない。居るのはママチャリ片手にしている人のみだが、しかし、その方が杉浦さんでありびっくり!以前の自転車はもう老朽化が激しく実家に置いてきてしまったそうで、こうしたチャリになってしまったそうだ。そんな驚きから始まった出会いであったが、しかし、とても話しやすい方ですぐに溶け込み、筑波山へと着く頃には最初の会ったときのような緊張はお互いなくなり、登る前から「どんな登山になるのだろう♪」と楽しみ倍増するそんな出会いであった。ちなみにここまでの道のり、りんりんロードという廃線を利用して作った自転車道を一部通ったのだが、ここがほんと整備されていて快適なこと。また眺めもよく目の前には常に今から登る筑波山が聳え、また、前々から噂に聞いていた道だけに、こうして実際に走ると「ここが噂の!」と思い、なんだか有名人に会ったようなそんな不思議な感覚もあり、嬉しさ倍増させてこうして筑波山へと入り、そしてりんりんロードを逸れれば一気に競り上がって行く坂へと入っていき、そこを一踏ん張りすれば登山口でもある筑波山神社の大鳥居が迎えてくれた。

 鳥居近くでしばらく景色を堪能しながら昼食。そして2人気合を入れていよいよ登山へと踏み出していった。すでに13時過ぎという登山にしてはかなり遅い時間ではあったが、しかし、それも関係のないほど小さな山である。まずは筑波山神社でこの登山の安全、そして旅の安全を祈り、また新たな鳥居をくぐり登山道へと入っていく。道は今朝まで降り続いた雨でややぬかるんでいるが、しっかり整備されている道であり、また勾配も大したことはなく二人雑談を楽しみながら軽快に足を運び、標高を稼いでいく。そして特に杉浦さんと盛り上がったのが、すぐ脇を登っていくケーブルカーの事で、眺めるだけでも楽しいのに、それが目の前で交差するから驚きもし、またお互い写真が好きなだけに同じように撮影に力が入るのだが、私の方はなんとも貧弱な使い捨てのようなデジカメで、感度も悪く動くケーブルカーを捕らえられないままやり過ごしてしまった。もう悔しくて仕方がないが、しかし、あれこれ共に苦労し楽しむ杉浦さんとの会話が楽しく、とくにこうしたケーブルカー談話では大いに盛り上がり、こうでもない、ああでもないと、いろいろ討論もしながら楽しく標高を稼ぎ、あっというまにケーブルカー山頂駅へと到着した。

筑波山神社で参拝
山頂休憩所
山頂より

 平日にも関わらず以外に人で賑わう山頂駅広場であり、出店も軒を連ねるが、しかしどの店も古さを隠しきれず、また廃店舗も目立ち、一昔前の観光地といった感じの山頂であった。14時頃到着したこの山頂駅でしばらく休憩後、最後ののぼりへと向かった。ちなみにこの筑波山の頂は2つあり、一方を男体山、もう一方を女体山として奉られているそうで、今はその両山に挟まれたコルと呼ばれる窪地に居る。しかしどちらも大した登りはなく、一気に登りきってまずは男体山に登頂!立派な山頂宮が出迎えてくれさっそく参拝し、そして標高からは想像もできない見事な展望に2人して魅せられていた。なにせ見渡す限りの平野が延々と続く。もちろん関東平野であり、その先には富士山が望めるそうだが、しかし今日は晴れてこそしてくれたが、霞がひどく遠望はない。それでも他の高山ではとても見られない景色だけにその展望に見せられてしまい、その気持ちよさにさらに拍車を掛けたのが、ポカポカ陽気な温かな日差しであった。風もなく、ボーっと眺めていると眠くなってくるほどで、実際に杉浦さんはウトウトと夢の世界へ・・・ それほど気持ちよい山頂を満喫し、今度は女体山へ!実はこちらの方が標高は僅かだが高く、ほんとうの筑波山最高峰である。同じようにして建つ宮に参拝し、そして山頂の碑の前で記念撮影。それから2人がしたことと言えば、先ほど他の人が叫んでいた「やっほー!」に刺激され改めて・・・ さっきの方は恥じらいが残ったようで、どうにも情けない「やっほー」であったが、しかし、私たちもそうなっては恥ずかしいと、2人気合を入れて、女体山から望む唯一の山といっていい先ほどの頂である男体山へと向けて同時に腹のそこから叫ぶ!「やっほーー!!」、するとちゃんと帰ってくるではないか!もちろん男体山からであり、まるでこの女体山と男体山とが会話をし合っているようで、その音色を聞きながら達成感に2人浸りっていた。

 帰路は当初の予定ではロープウェイの掛かるつつじヶ丘方面を経由して行こうと思っていたのだが、時間のなさ、そして2人して、もう一度ケーブルカーを見たいというそんな子供心で同じ道を歩むことにした。すでに16時。強い夕日が照りつける中を帰路も軽快に歩んでゆき、そしてケーブルカー中間点で見事にケーブルカー同士のすれ違いを目の当たりにした。しかし、もう近すぎてファインダーに収まらず、さらにはその目の前を通過する大迫力に圧倒され、写真をも忘れるほどであった。そんな興奮の中で撮影を楽しみ下山していった。そして16時半、無事に筑波山神社へと降り立ち、改めて参拝をし自転車にまたがった。

男体山山頂宮
ガマ石
杉浦さんと女体山登頂
女体山から男体山
団子を贅沢に♪
筑波山のケーブルカー
筑波山の大鳥居
 もう薄暗くなる中をまたりんりんロードを走らせる。普通、こうしたサイクリングロードは僻地にあることが多く(いい意味では自然あふれる中)、利用者もほとんど居ないのだが、ここでは通学自転車が多く見られ、また買い物帰りのおばちゃんも見られたりと生活の場でも利用され、そうしたサイクリングロードのあり方に喜びを感じた。こうした道で、やっぱり自転車同士ですれ違うがやっぱり嬉しく、ついついすれ違い様に「りんりん♪」と口ずさんでしまう、そんな楽しい気分にさせてくれる道であったが、しかし、このまま真っ直ぐ行ってしまっては今から帰る石下町へは行けず、しぶしぶりんりんロードを離れ、夜道へと入っていく。もういつの間にか日はすっかりと落ち、目の前に続く暗闇と戦いながら自転車を漕ぎ続け、あり&ゆっこさん宅へと着いたのは18時半過ぎとなってしまった。

 今夜の宴は”あり&ゆっこ”さんの誘いもあり、杉浦さんも誘って4人で楽しく飲み合う。しかし、そのあまりの楽しさのせいだろうか、私の酒のまわりが早く、大して飲んでいないにも関わらず22時頃にはダウン・・・ 顔を真っ赤にさせてそのまま横になり、その後はウトウト寝たり起きたり。ちょっと寂しくはあったが、でも、こうして来てくれた杉浦さん、そしてありさん達ともすぐに打ち解け盛り上がってくれたのが嬉しく、そんな喜びの中の夢心地であった。

夕日を横目に帰路につく
今夜も大宴会
おばかな3人?!

★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん、たまごハム炒めなどなど
 ・昼食 : パン×2・団子
 ・夕食 : ごはん・和風料理いっぱい♪




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