車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 6月13日 (金) - 341日目

天気 : 雨時々曇

体調 : 良好

宿泊地 : 湯殿山登山口

本日の移動 : 大江町~朝日村

走行距離 : 49.6km

累計距離 : 14,845km
本日の出費

食費 : 1312円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 :

現在地 : 山形県朝日村  ( 全走行図 )

強行突破

 朝は4時からの格闘。それは溜まった日記を書くことだった。もう何度も書いたが、自分は文字を書くのが苦手で、とくに夜は悲惨なほどである。ライトの薄暗い明かりの元で書くということもあるのだが、どうしても頭がボーっとしてしまい、回転が悪く日記が進まない。それに反し、朝は頭が冴え、自分でも驚くほどに日記を書き進めることができる。どうも自分は朝型のようだ。

 約3時間。PCと奮闘して溜まった3日分の日記のうち2日分を書き終えて、だんだん道の駅の外が騒がしくなり始めたのもありここで中断した。テントを撤収し、雲行き怪しい空の下、自転車を漕ぎ始めた。どうも体がだるい・・・ もうずっと自転車を漕ぎ、そして登山をしているにも関わらず筋肉痛でもある。疲労もまだ残っている。足が重いそんな状態であった。「いいよ!ぜひ!」と薦められた楯山公園へ、ほんとうなら行きたかったのだが、そこに行くには100mほど坂を登らなければならなく、その力がでない。いや、体調がいい時にも出ないかもしれない。なにせ坂は大嫌いで1mでも出来れば登りたくないほどである。でも、自分で選んだ100名山登山の道、それには坂は付き物で、妥協したくない為にこれだけは仕方なく登っているといった感じだ。あとは、自分の「ここだけは行きたい!」そう思っている史跡・観光名所へと頑張るのだが、でもこれは自分の趣味として頑張っているので時に妥協することもある。いや多々ある。それはあまりに登山の過酷さにまいってしまい観光へと楽しむ余裕すらなくなってしまう。さらには登山までもが嫌になってしまう。それが今だ。もう山は見たくない!坂はもう言う必要もないだろう。早く普通の旅に戻りたい。そう弱音をはきながらも、自転車は山へと向っていた。自分の決めたこと、目標、そして夢を実現する為に、そして今はさらに人へと元気を与える為に・・・ 

 だが、気持ちばかりで身体の方はなかなかついていかない。それでも無理やり引っ張っていく。もう気力だけである。そんな体力的限界が近づくときに、さらにこのあと精神的も悩まされることになった。それは自転車を漕ぎ始めてすぐのことだった。雲の間から目指す月山の姿を眺め、「すごい雪の量だな~」っと、最初はその白く輝く美しい山容に浮かれていたのだが、ふと、「道は大丈夫か?」という疑問が・・・ 実はこの月山を越える国道112号は新旧と2本の道が走っている。そのひとつはバイバスで、自転車では通行不能な自動車専用道路、しかたなく旧道を抜けようと考えていたのだが、地図を見ればあの2度の三国峠越えの苦痛が甦る冬季閉鎖マーク・・・ 電話で確認してみると27日まで通行不能であり、今現在このルートからの通行不可ということになる。頭を抱えながら再度電話した先は、北へと大きく最上川沿いに越えた北側からの月山登山ルート、しかしそこも冬季閉鎖・・・ 策なくなり頭を抱える。万事休すだ・・・ さすがに困り果てて道路脇で呆然としていると、さらに雨まで降り出す始末で気をさらに重くさせた。ただ、どうしても諦めるわけにはいかない。こんな東北の地で百名山を残すわけにはいかず強行突破か?とはいっても112号開通までまだ2週間もあり、除雪は済んでいるのだろうか、不安ばかりが募る。改めて電話で無理を言って確認してもらうと除雪は済んでいるという。さらには責任はもてませんが通行は可能だという。こうしてなんとか突破口を見つけ、112号を登り始めた。

巨大な寒河江ダム
 ただ、降り続ける雨、そして連日の登山による疲労、さらにはこの先の登山口での寝床の不安、そしてその先の登山と、考えれば考えるほど、精神的、体力的にやはり限界で追い込まれていった。そのあまりの辛さに胃まで痛くなる始末であり、そのあまりの苦痛に堪えかねて、雨から逃げるようにして入った先は”道の駅にしかわ”であった。「これは休養が必要だ。」、いや、「気分転換だ!」そう思い、道の駅に併設されている”ダム資料館”、”水の文化館”と見学し、美しい大地の映像、自然の神秘に触れ、そしてダム湖に上がる100m以上の大迫力の噴水を見上げ自分でも驚くほど一気に心癒された。我ながら「単純な性格だ!」とも思いながら、約1時間の休憩を経て、気分一新、また雨の中へと本格的な峠道へと入っていった。

月山湖に上がる大噴水
大噴水!!
水の文化館

 相変わらず雨は降り続けていたが、めげずに旧道を駆け上がっていく。先ほどのあれだけの精神的不安と苦痛が嘘のように晴々とし、今は「なんとかなるだろう。」ただ、それだけを信じ、坂を一漕ぎ一漕ぎ黙々と上って行き、まず最初の関門、封鎖ゲートへと到着した。もう見るからに固く閉ざされていたが、でも脇の路肩には自転車がなんとか通れるほどのスペースが残され、苦もなく通過することが出来た。自転車を担ぎ上げなきゃだめかな?そう思っていただけに嬉しく、さらに陽気になってこの先に挑んでいった。

 さらに坂は疲労も重なり苦しくなるが、でもなんだか、未知の世界へと向かっているようでワクワクしてきている自分がそこにいた。この封鎖の先には何があるのだろうか?どれほどの雪が待っているのだろうか?急登を道幅いっぱいに使って上りながら、何かを期待していた。だが、実際はなにもなかった。いや、ないどころか雪さえ全くといっていいほどない。これでなんで通行止め?!、このせいでどれだけ悩み苦しんだか、そう思うと怒りが込み上げてくるのだが、いや、何か理由があるはずだ、そう自分に言い聞かせ怒りを必死に抑えていた。そして自分自身で出た答えは植物・自然保護だろうと思った。道中には至るところに高山植物、水芭蕉等が咲き乱れ楽しませてくれ、そしてもちろん元気ももらった。そんな美しい自然を守るためのものだろう。そうでなければ遣り切れない。

 無事に峠を越え、そして湯殿山温泉へと到着した。この先、山方面にまた登っていくと出羽三山のひとつである湯殿山があり、さらに先には、そのもうひとつである月山がある。この2つを同時に参拝しようとこの登山口を選んだのだが、この先の登りは有料道路であり、また自動車専用道でもある。さらには歩行者禁止でもあるが、幸い脇には旧参道が残されていることは調べ済みであったために不安はない。ただ、この1件宿、湯殿山温泉で野宿できるかである。だが、到着したこの地には嬉しいことに町営の駐車場があり、屋根こそないが誰にも文句は言われずテントは張れそうであった。またトイレもホテル脇にあり、さらには長寿水という名水まで湧き出ている。意外にも悪くはないところである。さらに残った不安のひとつ登山道について宿の方に尋ねてみると、今のこの残雪期でもこちらから登る方がいるとのことだった。ちょっとマイナー登山口となるだけにそれを聞いてさらに安心し、あとは天気の不安だけを残して、雨の止んでいる間にとテントを設営した。

またも冬季閉鎖
ゲートにて
雨なのに
テントは露天・・・(T_T)

 今日は15時の到着と、久しぶりの余裕を持った時間であり、さっそく溜まった残りのHPの更新!そう行こうとも思ったが、この昼間の時間では明るすぎてPCのバッテリーを食いすぎるので断念し、この昼間の時間はのんびり休養することにした。19時位までの間、久しぶりのじっくりと読書を楽しんだ。この時間がほんと幸せで、今までのストレスを一気に吹き飛ばし、よし日記だ!そう意気込んだものの、暗くなるにつれ睡魔が遅い、食事後の20時ごろ、また激しく降り始めた雨音を聞きながら、いつの間にか寝てしまっていた。携帯が圏外でHPの更新ができないということからの気力の無さもあった。

 追伸:カッパももうつらい(T_T) ちゃんと着ていたにも関わらずパンツまで雨でビッショリ・・・ 各所の穴あきと防水不足がそうしているのだろうか。この雨どうかしてくれー

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : コンビニ弁当・パン
 ・昼食 : パン×2
 ・夕食 : ラーメン・菓子




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