車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 6月6日 (金) - 334日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 西海浜公園

本日の移動 : 分水町~新潟市

走行距離 : 62.9km

累計距離 : 14,528km
本日の出費

食費 : 367円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 4300円

費用詳細 : 雑費:東北地図・登山地図・郵送料(520円)

現在地 : 新潟県新潟市  ( 全走行図 )

張り切って・・・

 「さすが穀倉新潟のお酒だ!」、ひとり今夜は納得しながら名酒「八海山」をいただいていた。でも、そんな穀倉新潟でも、一昔前は、「新潟米は鶏さえもまたぐ」とまで言われていたほど、粗悪品だったという。血の滲むような努力によってこのような日本を代表するうまい米所へとなっていったそうだ。

 ちなみに今朝は「これでも道の駅?」と疑問を抱きたくなるほどに、夜はさらには朝も車の出入りがほとんどなく静かで、快適な道の駅であった。そんな夜のお蔭で今朝は気持ちよく6時に起床。やり残した日記を書きながら自炊をして、そして昨夜知り合った”めんめん”さんと朝から楽しく団欒。こうした時間はいつぶりだろうか?なんだか、懐かしくもさえ思う楽しい朝の時間であった。でも、そんな時間だけに時が経つのはあっという間で、8時半ごろお互いの旅へとそれぞれ出発した。

 今日は新潟市の観光ということで久しぶりの県庁所在地入りでもある。普通のチャリダーなら市街地へと入るのを敬遠し、嫌がるの人が多いのだが、私の場合は今回とくに張り切って市街地へと向っていた。この細長い新潟だけに長旅となり、いろんな思い出、そして新潟の姿、文化・歴史を見てきた。その集大成がこの新潟市にあり、そんな期待から自然、自転車を漕ぐ足は軽くなっていた。また久しぶりの県庁所在地ということもある。いろいろ見てきただけにこの新潟には愛着も沸き、そしてどんどん好きになっていった。そんな新潟の人たちにも、このHPによって何か感じてもらえたら!そう思い広報活動にも意気込んでいた。

 そんな軽快なスタートでまず最初に立寄ったところはと言うと、10分ほどで到着してしまうほど近くの弥彦神社。まだ早朝の静けさが漂う神社で旅の安全と成功を祈り、そしてこの先は旧道、”北国街道”を新潟市街に向けて気持ちよく走り抜けていった。

今朝は道の駅にて!
弥彦神社

 久しぶりの街中だ!それでも、大都市と比べれば、どこか落ち着きがあり、都市独特の慌ただしさはない。そのため、自転車、いや、私のような旅人にとっては市街地とはいえ走りやすく、思う存分に観光へ向うことが出来た。そういう温かい土地柄なのだろう。でも、そんな町で最初に行なったのは観光ではなく広報活動だった。この新潟の土地でもいろんな方に「HPを見て何かを感じて欲しい!」、愛着も沸いているだけにその気持ちが強く、今回は新聞社数社と、さらにはなんと始めてテレビ局数社にもお願いしてみた。そして結果のほうは・・・ どこも「検討してみます。」や、「記者がいないんで・・・」など、残念ながらもパッとしない返事ばかり。そして、あとから返事の電話があったところも、「取り上げたいんですけど、あの北朝鮮船の影響で、記者がいなくて、ほんと申し訳ありません・・・」と、結局全滅と残念な結果になってしまった。時期が悪かったのだろう。でも、こうして返事の電話を頂けたところがあったのが唯一の救いであり嬉しかった。普通なら、そのまま”連絡なし”というところが寂しいことに多いからだ。

 さあ、気を取り直して!と行きたいところだが、やっぱり落ち込んでしまっていた。負けず嫌いなだけにもう悔しくて悔しくて仕方がなかったが、でも、全力を尽くしただけにもうどうしようもない。時期が悪かった・・・ その重くなった足取りは、本屋へと入っていた。この新潟の観光の情報収集と、そして今後の旅、登山へ向けての準備の為だ。東北地図、登山地図と購入したのだが、ほんとこの本代が痛いこと痛いこと、さらには小説も頻繁に購入しているので、他では節約してても飛ぶようにお金はなくなってしまう。あと観光費だ。楽しみにしていたところだけは無理してでも入館しているので、それもバカにならない。結局は自分の中では、いちばんこだわっていない食事を削ってしまう。レトルトばかりだ。でも、実際、料理嫌いということも理由のひとつなのだが・・・

 さあ!本屋でバッチリこの新潟の情報を仕入れて観光スタートだ!まず向ったのは、一番気になっていたところ”新潟市郷土資料館”へと向ったのだが、なんと解体修理中とのことで、今年3月より閉館していた。なんともタイミングが悪く、またも新潟市での出端を挫かれてしまった。さらにこのあと何人もの人に尋ねながら必死で向った”金刀比羅神社”もこれまた失敗。パンフレットに載っていた資料館がないではないか(T_T)、観光、広報とほんと嘘のように挫かれっぱなしの新潟になってしまった。それでもめげずに観光はまだまだ続く、こんどは白山神社、ここは予想以上の立派な神殿が迎えてくれ、ようやく観光地らしいところに来たような気がしたところであった。また神社周辺は広大な公園となっていて、小鳥や猿なども飼われた小動物園まであるほどの豪華さであり、また心を和ませてくれた。

(T_T)休刊中の
郷土資料館
金刀比羅神社
白山神社

 広大なこの公園に一画に”新潟県政記念館”という旧議事堂が建てられていた。さっそく見学へ♪嬉しいことに料金も無料でいて、それでいて明治後の県政に関わる資料が豊富に置かれ見応えは充分♪ここに来てようやく観光を楽しむことができた。そしてお次は日本唯一だという”医の博物館”へと向った。歯科大学内に併設されている施設で、入館、いやその敷地へと入るだけでも、この怪しい自分の風体だけに場違いで、わまりを歩く人たちは小奇麗な大学生達ばかりであった。それだけにたかが資料館だが勇気いる入館となり、また館内では見学者は私ひとりとさらに気まずい雰囲気ではあったが、その資料たちは見応え充分で「きてよかった♪」そう思えるところであった。

新潟県政記念館
おお!旧議事堂です
珍しい医の博物館

 こうして意外にもにも早く、この新潟の観光を終えてしまった。当初の予定では2日掛かりのはずだったのだが、もちろん広報活動の失敗、資料館の閉館などがあったためだ。これなら余裕をもって、最後この新潟の地でやろうと思っていたことが出来そうだ。それは”献血”!この自分の健康なからだ、さらには、今、こうして社会からはみ出てしまっているが、少しでも世の役に立ちたいと始めた献血は今回で10回目♪これは回数の問題ではなく気持ちの問題なのだが、でもやっぱり自分の中で記念すべき回数なので嬉しい。さらには記念品まで頂いてその至福をひとり、いや献血のお姉さん方と一緒に味わった。ちなみにこの献血ルーム(古町)、みんな笑顔で迎えてくれ、血こそ採られるが、そんな笑顔から元気を頂き今日の数々の悔しさをここで洗い流すことが出来た。最後にこの献血ルームに自分の足跡として写真とコメントを残し気持ちよく後にした。

 もう日は暮れようとしていた。急ぎ今夜の寝床を探しに海浜公園へと駆け込み、そこでなんとか落ち着く場を見つけることができた。しかしその頃にはもう19時過ぎで、急いでHPの更新へ、もう、時間的に自炊も面倒になり、また献血ルームで”これでもか!”というほど菓子類とジュースを頂いたこともあった。夕食は諦めてHPに没頭していると、なんと昨夜に引き続き”荒木”さんが遊びに来てくれた!それも嬉しいことに日本酒を手に!「この新潟に来て、お酒を飲まずには帰らせないよ!」とお勧めの”八海山”を持ってきてくれた。ほんとは一緒に頂きたい所でなのだが、でも荒木さん、このあと予定があり、残念ながらお酒を手に楽しむことは出来なかったが、でも、会話は盛り上がり今夜も楽しい夜となった。荒木さん、ほんと自分と同じ色の価値観ということもあり、一緒にいて飽きない時間だけに、お酒を手にワイワイ話せないのがほんと残念であった。

 21時半ごろ、荒木さんと別れまたひとりへと戻った。先ほどとは一変、辺りはシーンとした静けさだけとなり、先ほどの時間が嘘のように感じるほどだ。そんな寂しさを紛らわそうとか、そしてもちろんこの新潟のお酒にも魅かれてさっそく頂いた♪「うまい!!」その一言しかでなかった。ひとりテントの中で「ウンウン」と酒に満足しながら飲んでいたが、でも、余計に寂しくも感じた時間であった。ちなみに私は普段ひとりの時はお酒は飲まない。お酒自体はそれほど好きというほどでもないのもあるし、このHP作業に追われてそれどころではないというのもある。ただ、あのみんなで飲むお酒の雰囲気が好きなのだ♪だからお酒がなくても、こうしてなんの苦痛もなく旅をしていけるのだが、でも、こうして飲んだときには楽しみたい。でも、今はひとりテントの中で、ただ、空しく酔いがまわり、寂しさだけを残し、日記を途中にしたまま就寝した。

新潟でも献血♪
思い出を残しました!
今日も来てくれた
荒木さんと♪
サイクルスポーツの記事
 ※サイクルスポーツ6月号に投稿記事掲載!「えっ!誰が投稿を!」と思っていたのだが、恥ずかしいことにそれは自分だった。本屋で立ち読みして初めて気付いたところがさらに恥ずかしい。でも、久しぶりの雑誌掲載に嬉しい記事だ♪ありがとうございました。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん&レトルト丼
 ・昼食 : ほか弁
 ・夕食 : 菓子・お酒(八海山)




自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・