車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 4月19日 (土) - 286日目

天気 : 曇のち雨

体調 : 良好

宿泊地 : 前島みなと公園

本日の移動 : 久美浜町~天橋立~舞鶴市

走行距離 : 91.1km

累計距離 : 12,179km
本日の出費

食費 : 1161円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 1550円

費用詳細 :

現在地 : 京都府舞鶴市  ( 全走行図 )

運気は急降下?!

 昨日からだんだんと運気が下がってきている気がする。今日はとくに損失、破損などなどいろんな事があったちょっと悲しい日になってしまった。

 今朝は6時に起床し、今日は温かく風もなかったことから起床後すぐにテントを撤収した。そしてベンチでのんびり自炊&食事、HP更新作業を行なっていたのだが、それもほぼ終わりあとはデータを送信するのみとなったころ、突然”バラバラバラ・・・”っと大粒の雨が!急いで、PCをそのままバックに投げ込み、200mほど走って東屋へ避難したのだが、もう大変!幸い、すぐに小雨へ、そしてじきに上がってくれたので助かったのだが、こんな急な降り方だけは勘弁して欲しいものだ。

 8時半ごろ公園を出発。丹後半島をまわりたかったが、この天気とまた時間的都合により真っ直ぐ国道を通って天橋立を目指すことにした。カッパは出発前から着ていたのだが、雨のほうはたまにパラパラ降る程度でそれほど苦になることもなく 順調に距離を延ばして行ったのだが、時期にまず一つ目のアクシデントが・・・ 信号待ちの最中にちょっとバランスを崩し、右へと倒れそうになったために右足を伸ばして踏ん張ったところ「ビリッ!!」っと鈍い音が・・・ なにかと思ったらなんとカッパの裾が10cm以上に渡り大きく裂けてしまっているではないか!慌てて空地を見つけて自転車を止め、雨の止んでいるうちにと、アロンアルファで適当に補修。もう補修だらけのカッパである。修理を終えた頃、今度は工具要れ用の袋が、「ビリッ!」袋に詰めすぎのせいかこれも破けてしまった・・・ これも同じくボンドで補修。まあ100円均一の袋だから仕方がないか・・・ ただこのとき、あまりの工具入れの多さにちょっと荷物整理した。前に「日本一周」プレート修理時に買った厚手のビニールテープ、あれから一度も使うことなく、また今後も持っていても使いそうもない為に、かさ張るこの荷物をここで捨てることにして袋はスッキリ♪また、気を取り直して出発したのだが、このあとこの行為を後悔することになろうとは思いもしなかった。

 11時半、天橋立の北側は籠神社に到着した。もういつ降り始めてもおかしくない天気で、駐車スペースはどうしても軒下がよかったので、神社の駐車場でそんなところを探していると、整理のおじさんに「自転車はあそこ!」っと露天の駐車場を案内されたが、事情を話しさらにウロウロしていると「そこ!危ない!!」っと、車もなにも来ていないのに、怒られてしまった。仕方なく、神社を後にして、海岸方面へと出て、そこで東屋を見つけたのでそこに止める事にした。ほんと短気なおじさんであった。

籠神社
籠神社の説明

 ちなみにこの神社は伊勢神宮と同じ唯一の神明造りであり、格式高い神社らしい。なにより、天照大神を伊勢に祀る前にここに祀ったため、元伊勢と呼ばれるほどであるそうだ。そんな神社で参拝し、そしてあの絵葉書でもよく見る景色を見る為に展望台へと上がるために、一般にはロープウェイがあるのだが、そんな高い料金払えるわけなく、側道の階段をひたすら上って行く。これが思っていたよりも長いこと長いこと!人汗かいてようやくたどり着いた展望台は、ロープウェイ発着展望台よりも一段高いところであった。そのため、日曜日ということもあり団体客が多い中でも、静かに天橋立を眺めることができた。うん!想像していた通りの絶景♪!こういう有名な景勝地は期待しすぎてガッカリすることが度々あるのだが、ここは上ってきた甲斐ある絶景で、途中買ってきたパンを食べながらのんびりその展望を楽しんだ。ただ、そんなときまた大粒の雨が・・・ 急いで近くの休憩所に避難。このあとじきに小雨へと変わってはくれたが、もう厚い雲に覆われすぐには止みそうもない空模様となってしまった。最後は雨宿りを諦めて、ここでの恒例の行事を♪それはもちとん”股のぞき”だ。こうな様にして見なくても一緒だろうと思っていての股のぞきであったが、意外にビックリ!見え方がだいぶ違う。見ようによっては本当に天に掛かった橋のように見えるから不思議だ。そんな面白さに何度も股のぞきを楽しんで、そして小雨降る中、また長い階段を下っていった。

日本三景・天橋立!
股のぞき♪
天橋立をサイクリング♪

 自転車にもどって、今まで見下ろしてきた天橋立の美しい松林ロードを走る。海の中の中道を走るのは気持ちがいい♪そんなところを自分が走っているんだ!っと思うだけでウキウキしてくる。ちょうど中間部あたりだろうか、やや広くなっていて、そこには神社が建てられ、そして驚いたことに、こんな海のど真ん中というべき所に真水の井戸がそこにはあった。それも名水100選のひとつである。さっそく頂いて見たのだが、やっぱり塩味は全くしない、すっきりした美味しい水であった。さらにそんな敷地には場違いな大砲が置かれていた。海軍が市民に海軍をもっと親しんでもらおうと寄贈された大砲だそうで、こんなところに置かなくても・・・ っと思える展示物であった。

 北から渡り始めたこの天橋立、南端は2本の小さな橋によって陸と結ばれていた。こちらも北側同様にお土産店が並び大勢の客で賑わっていた。また北側は神社に対し、こちらは”智恩寺”という大きな寺が建てられていた。

アームストロング砲が・・・
こんなところにも名水百選
海岸線を走る

 じっくりもっと観光して行きたかったが、この雨の為にビッショリのカッパではどこか入るだけでも大変!仕方なく外から眺めるだけで、諦め後にすることにした。このあとは黙々と 目指す舞鶴市へと走った。ここは雨にはずっと降られっぱなしではあったが、やや追い風ということもあり、おもったよりも早く舞鶴市街へとはいることができた。そして最初に立ち寄ったのが、舞鶴公園(田辺城跡)で、そんな城跡をまずは自転車で散策。ここは遊歩道は石畳で整備されているのだが、この雨の為にかなり慎重に走行していたのだが、Uターンの時に転倒!怪我はなかったが、もう痛いこと痛いこと・・・ 唯一の救いは、こんな情けない転倒を誰も見ていなかったことだろうか。

 この公園には無料の歴史資料館があり、さっそく見学した。小さいスペースながらも田辺城の歴史について詳しく説明されていて、なかなか見応えがあった。とくに江戸期の城下町を再現したジオラマは精密さで驚かされた。ほんとこれは一見の価値ある精巧なジオラマであった。

舞鶴公園(田辺城跡)
精巧な模型
(田辺城資料館)
精巧な模型
(田辺城資料館)

 このあと、藩校・明倫学校の門を見学。今はその敷地は明倫小となっているが、その門を中心に張り巡らされている当時の造りの塀には圧巻だった。

 この舞鶴市街は峠を挟んで西と東で大きく分かれている。西は昔からの城下町だが、東は新しく栄えた町で、道路も升目のように計画的に張り巡らされていた。役所もこちら側にある。そんな東の市街へと今度は小さいながらも峠を越えて入った。そしてこちらでまず観光したのが、「市政記念館」。旧海軍の砲銃庫であった赤レンガ倉庫を整備して作られた資料館で、その中に設けられた市政記念館では、戦後の市の歴史について詳しく説明されていて、他には少ない戦後の町の紹介だけに、興味を惹き、ちょっとじっくりと見学した。またここも無料というのが嬉しい♪

藩校跡・明倫小にて
田辺城の説明
舞鶴市政記念館
赤レンガ倉庫群

 今日はここの見学で終了。まだまだ舞鶴観光をちょっと触れた程度しかみてなく、見たいところはたくさん!明日が楽しみだ♪そう思いながら後にした記念館だが、ここで首まわりが寂しいことに気付いた。なんと、あの最南端は波照間島でかった夜光貝のネックレスの貝がない!!思い出が詰まっていただけにこれにはかなりのショックで辺りを探すがあるわkがない。今朝にはあったので、たぶん道中、カッパのジッパーの上げ下げの時に引っ掛けてしまい落としたのだろう・・・ 思い出は心に焼き付いているもので、物ではないと分かっていながらも、やはりかなりのショックであった。また、とても気に入っていただけにダメージは大きかった。

 ガッカリしながら今日の寝床を探す。まずは丘の上にある夕潮台公園へと上がってみるが、軒下がなく却下。この雨を凌げるどうしても屋根が欲しかった。このあと埠頭公園(前島みなと公園)へと行ってみるとテニスコート脇によい休憩所を発見した。寝床をここに決め、このあと買出しへと出かけた。スーパーでは今夜は雨、とあって自炊する気力なく、また弁当が安かったこともあって購入した。そんなスーパーでの帰りに気付いたのだが、なんと「日本一周プレート」が割れているではないか!!ただ救いは何とか引っかかって残っていた、その割れた破片であった。あの転倒した時に割れたのだろう。またついてない事に、前回割れたときに補修用に買ったビニールテープを昼間捨ててしまっていた。3週間以上も持ち歩いていたのに今日とは・・・ まったくついていない・・・ また買う気も起こらずに、仕方なく持っていたガムテープで補修。肩を落として埠頭の公園へと戻った。

 戻ってみると先ほどの休憩所脇のテニス場が賑やかくなっていた。雨が小雨へと変わったことからか、たくさんのテニスの方々で盛り上がっていて、またスポットライトをここまで浴びている休憩所で野宿できるわけもなく、仕方なく場所を変え、同じ公園内の静かなスペースでテントを設営した。小さな休憩所で屋根は申し訳ないほどにしかなく、テントがそんな屋根から前後はみ出てしまっていた。結局、雨でこのあとビッショリになってしまい、PCもあまりやる気力が興らず、食事後、写真をUPするだけで、21時ごろには就寝した。




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