車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 2月3日 (月) - 211日目

天気 : 晴時々曇

体調 : 良好

宿泊地 : 大坪さん宅

本日の移動 : 徳之島町(徳久さん宅)~沖永良部島(和泊)

走行距離 : 32.8km

累計距離 : 8,558km
本日の出費

食費 : 323円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 2050円

費用詳細 : 雑費:フェリー代(亀徳~和泊)

現在地 : 鹿児島県沖永良部島  ( 全走行図 )

新しい出会いへ

 もう何度もお世話になった方との別れを経験しているが、これだけは慣れるものではない。毎回いろいろな思いが込み上げてきてしまう。でも、前にも書いたと思うが、これが出会いであって別れではない。また会う機会が必ず訪れるだろうから・・・ そんな気持ちで今日、徳久さん宅を出発した。

 昨夜は23時半頃に就寝して今朝は6時半に起床。今日は月曜日、みんなそれぞれ学校、会社があるために、そして私も船の時間があるために 、それぞれ慌ただしく出発準備をする。そして8時ごろに子供達を見送ったあと、自分も亀徳の港に向けて出発した。寂しさを堪えて・・・ また、今夜から一人旅、果たしてどんな旅が待っているのか、そんなこと考えることによって寂しさを忘れようとしながら自転車を漕ぎ始めた。

 港までは意外に早く15分ほどで到着した。1時間近くの待ち時間があったため、やっぱりこの時間を利用して、昨夜の日記を書き始めたのだが、半分も書けないまま船は入港、乗船となった。今日は今までと違う船会社「マリックスライン」。この離島間、いろんな船に乗船し、そしてまずは船内を散策することから船の旅はいつも始まる。そんな船旅も楽しく嬉しいのだが、でも船酔いだけにはいつも悩まされてしまう。今回も風が強く、徳之島の近海を離れると船は大きく揺れ始めた。そうなると、とても日記を書いていられなくなり、ただ横になるしかなかった。そして2時間ほどの航海で沖永良部島に到着した。

お別れのとき
マリックスライン
(クイーンコーラル)
亀徳新港にて

 島に降り立ち、まずはそのフェリーターミナルで観光案内所を探した。全く知らないこの島の情報を収集するためだ。そしてそれらしい所があったのだが、案内人がいない・・・ 仕方なく置いてあるパンフレットを見て自分で分かる範囲で調べて、そして島の観光予定を決めて13時頃、いよいよ島内観光へ!

 もう、先ほどの入港時の慌ただしい港とは打って変わって、平穏な静かな港に変わっていた。自転車にまたがり、出発しようと思ったときに、ある積み込み作業中のおじさんが声を掛けてくれた。そして旅の話をすると、今夜、一緒に飲まないか、っと誘ってくれ、そしてお言葉に甘えてお伺いすることにした。上陸早々、こうして嬉しい新しい出会いで、この沖永良部島がスタートした。

 お名前は”大坪”さん、仕事が終わる18時頃まで、島の東側の半島を観光してくることにした。この島も、徳之島同様にほとんど観光地化されてなく、静かでほんと気持ちよく走り始め、まずは笠石海浜公園へ。そこで南国の海を堪能して、そしてどんどん岬目指して進む。っと言っても、小さい島だけに大した距離ではないのだが・・(汗)  そして国頭にある日本一のガジュマルの木を見学。ここは小学校の校庭内にあって、平日と中に入って間近でみることは出来なく残念だったが、でも、遠目でも充分その迫力が伝わってきた。

 そのあとは岬の灯台を眺めながら海沿いの国頭観光道路をまわる。観光道路と言っても、開発されているわけでもなく、民家さえもないところの開けた道路で、でも、その景観が素晴らしいこと!海に入って遊びながら、気持ちよく走り抜けた。

沖永良部島上陸!
笠石海浜公園にて
日本一のガジュマルの木
(国頭小学校にて)
国頭岬灯台
国頭付近にて
海に入って遊ぶ
国頭観光道路を
気持ちよく走る♪

 こうして気持ちよく走っていると、なんとその道端にヤギが・・・ 10頭ほどの数で、親だけは首輪をして繋がれていたが、でも他の小柄なヤギ達はそのまま野放しとなっているのには驚いた。また小屋などはなく、ほんとうにただ、海岸の道端でのことでこれには驚かされた。

 そしてこの後は、フーチャを見学。フーチャとはさんご礁が侵食されてできた荒々しい地形のことで、その地形のダイナミックさにも驚かされた。大した景勝地でもないだろうと、あまり期待をみていなかっただけになおさらだった。

 こうして島の北東部の半島を海沿いに、小さな伊延港までまわって、そして元も和泊の町へと15時半頃に戻った。ここまで、昼食抜きで走ってきただけに、もうお腹はペコペコ状態。どこかで買おうかともずっと思っていたのだが、そういう商店がほんとない!国頭付近で少しあったのだが、パン等のすぐに食べれる物がなかったりと、なかなか食にありつけないままいた。そんな状態で戻ってきたこの和泊の町でスーパーを見つけてようやくパンを発見!ようやく腹を落ち着かせることができた。

野放しにしているヤギ
フーチャにて
フーチャの洞窟

 この後は、西郷隆盛が島流しにあい、入獄したこの地の史跡を訪ねた。上野公園同様に犬を連れた銅像がある南洲神社、そして復元獄舎とまわる。その獄舎内には、しっかり西郷さんの銅像が、さすがにこの銅像だけは今まで見てきた、ふっくらした西郷像とは違い、やつれた様子が伝わってくる銅像であった。

 こうして史跡をまわって、そのあとは港の待合室に戻って、そこで、まだ途中になっていた昨日の日記をようやく書き終えた。そしてあと大坪さんの仕事が終わる18時位までの間は、南洲神社で読書タイム♪こうして夕方の時間はのんびりと過ごした♪

南洲神社
南洲の復元獄舎
獄舎内の南洲像

 18時過ぎ、仕事を終えた大坪さんに招かれて自宅へと伺った。そしてさらに友達も集まり歓迎会をひらいてくれた。もう大賑わいで、島の話などいろいろ聞かせてもらいながら、土地ならではの郷土料理も頂いて、今日も幸せ一杯で夜は深けていった。そして気付けばもう0時をまわろうとしていた。そして4日を迎え、その日は大坪さんの娘さん”みなちゃん”の誕生日♪17歳おめでとう!みんなで祝って、まだまだ楽しい時間は続き、就寝は1時半ごろとなった。そして今夜も暖かい布団で気持ちよく就寝した♪

大坪さん宅にて♪
大坪さん宅にて♪




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