車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 10月15日 (火) - 100日目

天気 : 晴のち曇

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・ほんぐう

本日の移動 : 天川村~十津川村~本宮町

走行距離 : 90.8km

累計距離 : 3,358km
本日の出費

食費 : 1941円

観光費 : 300円

宿泊費 : 0円

雑費 : 500円

費用詳細 : 観光費;十津川村歴史民俗資料館、雑費:温泉(湯泉地温泉・滝の湯)

現在地 : 和歌山県本宮町  ( 全走行図 )

十津川

 今日はこの十津川沿いに下っていったのだが、予想以上に辛かった。昨日の疲労がまだ足に残っているせいもあっただろう。そして精神的な面もあっただろう。ただ、十津川はいつも雄大な景色を楽しませてくれていた。

 そんな今朝は5時半に起床。自炊をして朝食をとって7時過ぎには、天川の総合案内所を出発した。まずは県道53号沿いに下っていくのだが、今日はもう最初から足が重かった。どうやら昨日の疲労が残っているようだ。登山の疲労だろうか、それとも自転車で登った疲労だろうか、分からない。ただ、筋肉痛とはまたちょっと違う。足がとにかく重くだるいのだ。

 その途中で、昨夜教えていただいた、ちょっと変わった神様の神社へ立ち寄ってみた。天河弁財天社というとこなのだが、ここは芸能の神様らしい。そのため芸能人がよく訪れるそうだ。そして、あの長淵剛もここで結婚式を挙げたそうなのだ。そんな神様へ私も参拝。もちろんこのHPのアクセス数アップを祈った。

天河弁財天社という
芸能界では有名な
芸能の神様を訪ねる
天河弁財天社
予想以上に大きい!
本殿は祈祷中でした。
不思議な雰囲気です・・・

 県道53号を下っていくと、国道168号に出る。この道が十津川と共に下っていく道なのだ。そして私もこの十津川と共に本宮町まで下っていく。そう思うととても楽そうな道だ。川と共に下っていくのだから。少々のアップダウンはあるだろうが、それでも全体的に下りだろうから、それほど苦労はしないだろうとあまく見ていた。が・・・ 意外にアップダウンが多くそしてきつい。そして思っていた下りはダムを過ぎたところで大きく下るだけで、あとはほぼ標高的には平坦。 そしてその中でアップダウンを繰り返している。なかなか辛い・・・ たまに工事のおじさんなどにも話しかけられて、今日は本宮までなら下り道で楽だね♪っと声をかけられるが、そんな楽ではなかった。足の疲労のせいもあるだろうが・・・

 そんな道中、谷瀬の吊橋へ立ち寄った。ここはなんと日本一の長さを誇る歩道者専用の吊橋。さすがに長いの一言!そして、作りは昔ながらの吊橋っといった感じで、足元も頼りない板を敷いているのみ。そして距離も長いのでけっこう揺れる。そんな橋だから恐怖感はなかなかだ。人によってはなかなか前に進めない方もいた。私の場合はそんなことはなかったが、ただ、あまりにフラフラ揺れるのでそれに酔った・・・ 車酔い等、しやすい体質なのだ。ちょっと気持ち悪くなりながらも、橋を往復。それでもなかなか楽しめた。ちなみにこの橋の出来た理由は、洪水の度に流される橋の修理に苦労して、そして大金を出し合って、洪水にも大丈夫な高い高い吊橋を作ったそうなのだ。そんな歴史を知って渡るとさらに面白い。

日本最長の吊橋!
谷瀬の吊橋
怖くはないがよく揺れます
気持ち悪くなるほどに・・・
長い!!

 その後も、ひたすら十津川沿いに下っていく。何度も書いたように下りといっても楽ではない。そんあこともあって休憩を挟みながらのゆっくりとしたペースでの下りだった。そして、ちょうどお昼頃なんとか最初の目的地、道の駅・十津川郷へ。道の駅でちょっと休憩後、歴史民族資料館へと入った。300円と決して安いとはいえなかったが、この十津川の歴史がちょっと面白そうでのぞいてみたくなった。面積は日本一の村だが、人口は少ない。そんな奥地にある村だが、時代の表舞台に何度かこの十津川郷士が登場するのだ。そして、明治では再起不能なほどの歴史的大洪水に見舞われたところでもある。そして、被災者の人たち約3000人弱もの人が、新たな土地を求めて北海道の地へ移って開拓したんのだ。そしてできた街が今の新十津川町というところだそうだ。そんな人の強さを資料館では物語っていた。

 そんな有意義な観光後、のんびりと身体を休めるために湯泉地温泉・滝の湯へ入浴♪湯船の脇には名の通り滝が流れていた。そんな景色を眺めながらのんびりと入浴。そして登山の汗もながして最高の気分だった。ここまでは・・・

湯泉地温泉・滝の湯・内湯にて
露天は意外に混雑
でも最高に気持ちがよかった
そんな露天と隣には

 この先、次に道の駅、ほんぐうまでは20kmほど下ったところにある。疲れもあり行こうか迷いもしたが時間は十分あったため、のんびり行くことにした。下りという言葉もあって・・・

温泉後すっきりした自分を一枚
雄大な十津川

 十津川温泉まではそれほど苦もなく走ることができたのだが、そこから先が辛いこと辛いこと。ひたすら上りが続いた。この先に峠越えがあるのか!っと思えるほどに・・・ そんな上りがあるとは思ってもいなかっただけに辛い。また、最初はすぐ登り終わるだろうあまく見ていた。だが、いくつコーナーを越えても登りは終わらなかった。次こそは!次こそは!っと期待するが登りは続く。終いにはだんだん怒れてきてしまった。コーナーを越えて上り坂を見るたびに「いい加減にしろ~」っという感じで・・・ ひとりブツブツと怒っていた。旅に出てからこんな感情になるのは初めてかもしれない。坂に苦しんだことは多々あったが、それは自分の体力のなさがそうさせているだけで、自分自身に恥じることはあっても、道や自分に怒ることはなかった。ただ、今回、温泉に入ったばかりでそして今日はもう汗をかきたくない!っという思いが強くあったので、余計にこの坂に対して怒れてきたのだろう。もしかしたら栄養バランスの悪さからもきたのかもしれない・・・

 結局、また大量の汗をかきながら、なんとか乗り越え、そしてそのあとも小さなアップダウンを越えて、なんとか目的地、道の駅・奥熊の古道ほんぐうへとたどり着いた。この道の駅・大きな東屋もあり、そしてその前には野外コンセント。最高の場所であった。さらには着いて10分ほどすると雷雨が降り出した。道中辛かったが、着いたところは快適な場所で、さらには運もよい♪ちょっと気分良く、道の駅を散策。そのあとは読書、そんなふうに夕方を楽しんでいると、ある旅行中のご夫婦が声を掛けてくれた。なんでも途中、私が走っているのを見かけて、そしてここにきて、また見つけたので声を掛けてくれたそうだ。こんな出会いが嬉しい♪いろいろ楽しい話をして別れたのだが、なんと最後にコンビニ弁当とお酒の差し入れを頂いた。ありがとうございました。とっても美味しかったです♪

 そして今日はのんびり日記を書いて寝ようかと思ってテントに入るが、なんと!コンセントが死んでいるではないか。他のコンセントも全部調べたがどれも電気が来ていない・・・ 結局、電源が取れなかった。期待していただけにショックは大きい。ちょっと気分は自棄酒。そして9時には道の駅の外灯全てが消灯・・・ 最近このケースが多いが、ちょっと不便である。そして就寝した。




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