車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月13日 (金) - 68日目

天気 : 曇のち雨

体調 : 良好

宿泊地 : 三俣山荘

本日の移動 : 新穂高温泉~鏡平~三俣山荘

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 1,924km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 0円

費用詳細 : 宿泊費:キャンプ場利用費

現在地 : 北アルプス  ( 全走行図 )

のんびり最後の長期登山へ

  さあ、今日からの登山で、長い信州の登山の旅も終わる。そんな最後の登山は、5日間ののんびり日程をくんだ。(詳しい日程は昨日の日記へ)

 昨夜は、案の定なかなか寝付けなかった。もちろん原因は昼寝したためだ。19時には真っ暗になってしまい寝ようと寝袋にもぐったが、寝付けず、ようやく21時過ぎに就寝・・・ それでもその時間に寝れてよかった。もっと遅くなってしまっていれば明日の登山にひびいてしまっていた。

 そうそう、嬉しいことがひとつあった。一昨日は寂しい一人のキャンプ場だったが、昨夕からぞくぞくと人が入ってきて、なんと私以外に3張りも!でも、みんな雨を警戒して炊事場や管理荘の下など屋根のあるところにテントを張っていたため、それそれテントは遠い場所となってしまい、残念ながら交流はなかった。それでも、山の中、一人ポツンとテントを張って寝るよりは心強く、また孤独感もない。

 そして今朝は4時起床。まだ真っ暗の中、朝食をとり、荷物をまとめる。他のテントの方も同様に出発準備をしている。そんな共同感が嬉しい。自転車を観光案内所(といってもトイレ脇に置かせてもらっただけだが・・・)に預けていよいよ出発。というとき、なんとポツポツ雨が・・・ 出足の悪い出発になってしまった。しかたなくカッパを着て再出発!6時25分。

 10分も歩くと雨はやんでくれたのだが、またいつ降りだすか分からないので少し暑いがそのまま進むことにした。はじめは車道をひたすら歩くことになるのだが、ただ少しずつだが登っていってくれているのは嬉しかった。上高地のときはひたすら平坦な車道が続いただけに・・・ 7時25分、わさび平小屋到着。だが、まだまだ車道は続く。今日はやや登山者が多い。槍、穂高に比べればマイナーなので、さらに登山者が少ないと思っていただけに以外だ。

 小屋からさらに20分ほど車道を歩いただろうか。ようやく本格的な登山道(登り)となった。ここからは目指す稜線部が見える。「すぐそこじゃないか。」と思えるほど近くに見えた。だが、登っても登ってもいっこうにたどり着かない。おまけに先月に捻挫した左足首まで痛み出した。実はまだ完治していなく今までも痛みがあるときはあったのだが、普通に登山している分には痛みはまったくなかった。だが、昨日、テント内であぐらをかいてPCを操作しているときに、おもいっきり足首を捻ってしまった。それが、原因でまた痛みがひどくなってしまったようだ。そんな足首にも気をつけながら必死で登った。さすがに暑くてカッパを脱いだ。

 そんな時、さらに早い単独者の方が後ろから・・・ それも結構年配の方だ。競争しているわけでもないのは分かっているが、それでも年配の方に抜けれていくのは悔しい。さらにがんばってしまう。どうにか抜かれることなく、シシウドガ原まできて休憩。あまりにがんばりすぎたため、どっと汗が流れ、拭いても拭いても限がないほどだ。目に汗がはいりまた痛かったこと・・・

 さすがにその先からペースを落とした。先ほど追い上げてきたおじさんも同じ場所で休憩して、そして出発は私の方が早かった。そのおじさんは、よっぽどそこで休憩していたのか、その後、追いつかれることはなかった。

 登りもやや緩やかになり、またのんびり登っていた。それでも、おもっていたより早く、10時に鏡平小屋に到着。ここからの槍・穂高の展望が最高のようで楽しみにしてここまで来たのだが、残念ながら山頂付近はみな雲に隠れてしまっていた。またここには綺麗な池もあり、それに写る槍がまた綺麗なのだとか、残念だ。

鏡平山荘にて
晴天なら池に槍ヶ岳が
うつるはずが・・・
鏡平山荘にて
鏡平山荘より
目指す山々

 気を取り直して稜線目指して進む。さすがにここまで来るとバテてくる。また、初日とあって荷も重く辛い。そしてお腹も空いた・・・ わずかな行動食しかないので節約しながらの山行なのだ。

 息を切らせながらなんとか稜線まで登りきった。ここで小休止。さきほど小屋でお会いした方々も登ってきて同じくここで小休止。また、あいさつを交わす。こうして何度かあいさつすることで互いに親近感が沸くのだろうか、会うたびに話が盛り上がってくる。ここでも数人に登山者と話をしながらの休憩だ。そんな時間が楽しい。

 でも、小休止をほどほどにして、今日のキャンプ地・三俣山荘目指して出発。ここからは小さなアップダウンを繰り返す稜線と道となり、わりあい楽に進むことができた。11時50分、それほど苦労もなく中継点の双六小屋へ到着。でも、ここでまた休憩。もう目指すキャンプ地までは2時間あまりだ。のんびり行こうと思う。また先ほどあった登山者と会話しながら休憩を楽しんだ。ここで、あまりの空腹に、他の山荘よりも安い昼食メニューにも引かれて頼もうかと迷った。迷いに迷って、そしてあきらめた。節約節約・・・ そんな時、その登山者からなんと、もみじ饅頭を頂いた。最高に美味しい♪ありがとうございました。

山頂付近を雲で隠した
双六岳
双六小屋と
鷲羽岳
双六小屋より
山頂を隠した鷲羽岳

 そんなパワーも得て、大休止を終えて12時半に出発。もうあたりはすっかり霧の中で展望はまったくなかった。そして風も強く、登ってきたあの暑さがうそのように今は寒い。ここからは防寒着を着て、さらに手袋まで付けての山行となった。

 天気が良ければ双六岳登頂後、三俣山荘に行きたかったが、この天気では・・・ さすがにトラバース道(迂回路)を使用して山荘を目指した。天気が良ければかなりのよい展望が期待できそうな高山植物が生い茂る草原の登山道だった。ただ、思っていたよりもアップダウンはきつく案外、苦労した。

三俣山荘への途中
黄色に染まった草花
三俣山荘への途中
一瞬やや霧が晴れる

 14時20分、無事今日のキャンプ地・三俣山荘に到着。心配していた左足首はだんだん良くなってきているようで、午後からはそれほど気にもならなくなった。明日からは問題なく歩けそうだ。

 キャンプ手続きをして設営したころ、心配していた雨がとうとう降り出した。それも本降りだ。あわててテントへ駆け込んだ。また、あまりの寒さにすぐに寝袋にくるまった。雨はなかなか止みそうになかった。夕食が作れない・・・ そんな困っていた16時頃ようやく小雨に。急いで水場へ行って水を補給して自炊に取り掛かったが、またすぐに雨は本格的に降る出してきてしまった。それでも風が穏やかなおかげで、なんとかテントの前室で傘をさしながら自炊することができた。ようやくお腹も膨れ落ち着くことができた。

 その後、日記を書いたりしてテント内で時間を過ごした。そして雨に中、夕暮れももちろん見れることなく日暮れを向かえ就寝した。 明日の天気回復を祈りながら・・・




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